「あさチャン!」2021.4.27 <SDGsな未来へ・ここスゴッ!発明>
「着なくなった服はBRINGしよう」と店頭で回収された古着、溶かされ再生ポリエステル樹脂になり 新しい服が作られます。これにより 完全なリサイクルシステムが出来ました。
再生した繊維は 吸水速乾性で紫外線カットと機能もアップしています。
着なくなった服はBRINGしよう
東京・世田谷区のスノーピーク二子玉川店に置かれてある「BRING」と書かれた箱が置いてあります。キャッチフレーズは「着なくなった服はBRINGしよう」。
三越・伊勢丹・高島屋 など百貨店や GU・無印良品などに置かれた ミツバチのマークにBRING(持ってきて)と書かれた 衣類専用回収ボックスです。
穴があいていても破れていても大丈夫です。
「BRING」中村崇之さんは「いらなくなった お洋服を店頭で回収して 廃棄される洋服から新しい服を作っています。」
年間500トン、約250万着の古着がBRINGに入れられ、集められた服からポリエステル100%の物だけをを選別し、特殊な液体の入ったタンクに投入すると、ドロドロになります。
この工程の中で 異物と色素を除去し、再生ポリエステル樹脂に生まれ変わる。ポリエステル樹脂から新しい服が作られ、それに回収用の袋を同封し、また着られなくなったら回収する。完全なリサイクルシステムを作り出しました。
BRINGの岩元美智彦さんは「燃やさないということなのでCO2が減り、新たな資源を使わなくて済むので 永久的にリサイクルができるということで、世界でまれな技術になっています。」
再生した繊維は 吸水速乾性で紫外線カット
この取り組みは環境に優しいだけでなく、
中村さんは「コットンのような肌触り・毛玉が着きにくい・吸水速乾のような機能があって もとの服になかった新たな機能を持っている。」
再生ポリエステル樹脂からできた「DRY COTTONY」4730円は吸水速乾性がパワーアップしています。
一般的なポリエステルのTシャツ と比較します。
汗に見立てた 汗のついた液体を吹き付けて 5分間放置、拭き取ってみると「DRY COTTONY」の方は水分が残っていません。
秘密は繊維の形 です。
中村さん「1本1本の線が「Y字断面」になっています」
Y字型の繊維のおかげで 表面積が増えて より給水力がアップし 速乾になっていました。
他にも Y字型で紫外線を乱反射、さらに繊維に 二酸化チタンを練り込み UVを97%以上カットしてくれそうです。
BRINGの中村崇之さんは「世界中でいらなくなったお洋服を集めてきて、それを原料に新しい服を作る。そういう文化を作っていくという事をやりたいと思っています」と話す。
BRINGに入れるのはポリエステル以外でも良いそうで、様々なものにリサイクルされ 例えば自動車の内装に使われています。
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▽すろー感想
田舎なので こんなに回収され 再利用されていること 知りませんでした。
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