「あさチャン!」2021.7.14<SDGsな未来へ・ここスゴッ!発明>
愛知県の 安城農林高校の生徒達が 地元の特産 イチジクの炭を混ぜ ニワトリ飼育し 低コレステロール・低脂質のAnno健幸卵を開発。また牡蠣殻をエサに添加することで 卵が割れにくくなり 経営安定につながっています。
愛知県の 安城農林高校の生徒達が 地元の特産 イチジクの炭を混ぜ ニワトリ飼育
愛知県の高校生が作る魔法のたまご
愛知県安城市にある洋食レストラン
この店の人気メニューはふわふわのオムライスです。
お客「普通の卵じゃないというのは思います」
「スーパーで買うのとは明らかに違います」
実はこの店の料理には特別な卵が使われています。
プレミアムダイニング「ウィッシュ」オーナー竹内義貴さん
「他の卵よりも味も良く 色が濃くて コクがあるので とても使いやすい」
生産者を訪ねてみました。
愛知県安城市にある安城農林高校の生徒達です。
この学校では 生徒20年が課外授業として 約800羽のニワトリを飼育し 卵の品質改良に取り組んでいます。
卵の品質が向上し廃棄物の減量につながるのがすごい
この学校ではニワトリの餌にあるものを混ぜ卵の品質を上げています。
安城農林高校 3年 砂川さん「イチジク炭を添加して 生臭くない卵を作っているというのが 一番の特徴になります」
安城農林高校 3年 矢澤さん「炭の効果として ニワトリの腸内の汚れや 悪玉菌を吸着して ニワトリを健康に保っています」
炭の表面にある無数の穴が ニワトリの体内で不純物を吸着。排出物の匂いが抑えられて 病気になりにくくなったそうです。
この炭に使われているのは イチジクの枝や 竹です。
高校のある安城市は日本有数のイチジクの産地。育てるために余分な枝を切り落とす 剪定の際にでた枝や 竹林整備で伐採された竹を引き取って活用することで 廃棄ロスや廃棄物の減量にもつながっています。
ニワトリの餌に炭を混ぜることによって 卵の中身にも変化があったんです。
砂川さん「 脂質 カロリー コレステロールを下げることができます」
専門家に調べてもらうと ここまで学校で作っていた卵に比べ コレステロール25%低下、脂質は15%低下。卵の品質がアップしたそうです。
牡蠣殻をエサに添加することで 卵が割れにくくなり 経営安定に
さらに もう一つ 食べさせているものがあるんです。
卵の皮を硬くし廃棄ロスを減らすのがすごい
奥谷「私たちの卵には 2パーセント牡蠣殻をエサに添加しています。そのカルシウムの効果で 卵殻が硬くなっています」
年齢を重ねたニワトリの卵は 殻が柔らかくなり 割れやすくなるので、廃棄される卵が増える。
しかしエサに 牡蠣の殻を混ぜると 卵の殻が固くなり 廃棄する卵が減るので 養鶏場の経営安定もにつながります。
ニワトリの餌に炭を入れることで 人やニワトリが健康になってゴミが減る。
そして 牡蠣の殻を入れることで 養鶏場の経営が安定する。
いいことづくしの取り組みで まさに一石三鳥です。
この取り組みは高校生がアイデアを出しあう 「SDGs Quest みらい甲子園 東海エリア大会」で大賞に輝きました。
今後はこの取り組みに注目した愛知県岡崎市と連携して 竹林整備を行ったり 卵を使ったスイーツなどの開発し 地域の活性化につなげたいということです。
安城農林高等学校 蜂須賀一郎先生「高校生はやはり頭が柔軟だと思いますので できないという前提ではなく まずやってみようと思えるところがすごい思っています。この取り組みをSDGsにつなげていきたいです」
安城農林高校のみなさんこれからの目標としては 卵の品質をさらに向上させて アレルギーを持ってる方 だったり 医療福祉の現場でも安全に食べていただける卵を作ることが 目標なんだそうです。
▽すろー感想
愛知県の 安城農林高校の生徒達が 地元の特産 イチジクの炭を混ぜ ニワトリ飼育し 低コレステロール・低脂質卵を開発。また牡蠣殻をエサに添加することで 卵が割れにくくなり 経営安定に貢献。
安城農林高校の生徒達の成果 ここまでとは スゴイですね。
地元の農業高校でも 活発に活動しているようです。
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