NHK BSPの 中国の主に四川省の番組の備忘メモ まとめです。
ミニヤコンカ よく知る日本人のいる四姑娘山、九寨溝 黄龍の絶景、龍の巣に挑む貴州省ミャオ族。
桃源紀行 西昌 喜州 長白山 海口 銅仁、空旅中国 シャングリラを探して
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体感!グレートネイチャー「魔の山稜と天空の楽園 中国 ミニヤコンカ&四姑娘山」
初回放送: 2021年10月23日
中国 四川省 成都(標高 500m 人口2000万人 かつての蜀の都)の西 邛崍(きょうらい)山脈の最高峰、登山家たちを魅了しその挑戦をはねのけてきた 標高7556mの魔の山ミニヤコンカ。
長江の支流の大渡河(タートゥーホー)金口大峡谷の吊り橋の上に。切り立った崖 高さが500~600mになる所もあり 長さが26kmもある。
青蔵高原に向かった東南モンスーンが 大雪山脈にぶつかり上昇 5月から10月にかけ年間2000~3000ミリの雨を降らし 峡谷を深く削る。
峡谷の最上部に行くと 断崖絶壁にジグザクな道が見える。登ると白っぽい岩があり、海底が隆起した石灰岩だった。
大地殻変動で海底が今も隆起、雨や風が長い年月をかけ大地を浸食してできた。
墨石公園 面積4.7平方キロに 月世界のような墨色の石林。岩はマイロナイトで、地下の炭素を含んだ粘板岩が変成してできた。 太古の昔、海底の堆積岩が地殻変動によって隆起し その後風雨に侵食されることの繰り返しで できた。
ここには巨大断層 鮮水河断裂帯が500キロにも及び 四川大地震など地震が頻発している。
一般に公開されていない 泉華灘(康定市玉龍西村) のある標高3800mの村を村長が案内。代々放牧してきたところで 薬草の冬虫夏草もある。
色彩の大地 幅500mで2kmほど続く 薄く水を張った大地 白から黄色 時々緑。この周辺の山は石灰岩なので 断層を伝わって出てくる水が 炭酸カルシュームが含み 長い年月をかけ沈殿(石灰華)して 不思議な色彩の大地になった。
棚田のような多くの石灰華の池。流れが緩やかで石灰華の縁ができた。
ミニヤコンカ
ミニヤコンカは 衝立のような500kmに及ぶ大雪山脈に ひときわ高くそびえる。それはプレート移動の地殻変動の最も大な力が働いた場所、3本の断層の接点で急速に 標高7556mにもなった。
登山家が挑戦するも 日本の登山家が何人も命を落としてきた。
1982年 日本登山隊の松田さんが 頂上直下から19日かけ食糧も尽きながら下山 薬草採りに来た村人に瀕死の状態で助けられていた。松田さんに聞いた。
海螺溝ルート 標高 1650m 磨西(ませい)から。途中に 赤い石が転がる箇所。
今はケーブルカーで 標高3500m の松田さん達が ベースキャンプを置いた所まで行ける。
海螺溝氷河 全長 13.7km 表面には落差1000mのアイスフォール(氷の滝) 壁のように立ちはだかる。氷の厚さ 300~500m。
展望台の横には 命を落とした21人の登山家の名前を刻んだ 登山英雄記念碑がある。日本人も多くいた。
BC3500m⇒アイスフォール⇒C14900m ⇒なだらか⇒600m絶壁⇒ 稜線⇒6800m⇒7500m ×⇒頂上
アイスフォールがどんどん崩壊して 雪崩が起き 岩場を伝いC1へ、標高差300mの緩やかな広い雪原、600mの岩壁を登り北東稜に、(これが地殻変動の力で褶曲と断層形成を繰り返し高速隆起した山の姿。)
稜線を伝い6800mまで進み ピーク 頂上はっきり見えていた。(別ルートの中国隊の映像、何度も雪崩に遭い、氷壁にを登り、晴天が夜中にとんでもない強風 テントが呼ばされ なんとかキャンプまで撤退)
翌朝 テントを残し 天気は良く 日帰りのつもりで登った。4時間ほどで7500m地点に ここで天気が崩れ 強風 視界ゼロ、雪洞に3日間籠もる。その後食糧が尽き 下山。
ミニヤコンカは太平洋とインド洋からの 2つのモンスーンがぶつかり 天候が激変する。
2008年 5月に M8の四川大地震が発生した。多くの断層が走る ミニヤコンカ周辺は 地震多発地帯。
四川省甘孜チベット自治州に120世帯 500人が暮らす シャラトォ村 地震から何度も被害を免れてきた。 柱はすべて石の上にのせ、柱と梁は木組みでつないだ耐震構造。壁や床釘を使わず柱で挟む。
四姑娘山
ミニヤコンカの北東200キロにある 邛崍(きょうらい)山脈の主峰 6,250mの四姑娘山(スークーニャン)。
4つの嶺が並ぶ 四姑娘山、伝説では パンダを守るため 4人姉妹が山の神に命を差し出し それぞれが頂になった。
四姑娘山をよく知る 大川健三さん(四姑娘山自然保護区管理局特別顧問)に 四川馬に乗り 片道 25km 長坪溝コースを案内してもらう。
斬古拉寺(スコラ)にまいる。主峰直下の長坪溝の川を渡り 草原でキャンプ。
急斜面を進むこと1時間 ウチョウランが群生、さらに200m上がるとモリナ、高山植物は氷河期の生き残りと言われる。寒さを好む植物が 気温の低い高山帯へ進出。その種類は400を越える。
天空の花園 多種多様な高山植物を観察できる地域で チベットアツモリソウ キランソウ アスター キンポウゲ、氷河が削ったU字谷。
標高4600mに到達 青いケシ メコノプシス 。西側からの四姑娘山 夕方になり 夕日を浴びる黄金色の主峰。
空からクルージング 中国四川省 九寨溝 神秘の青
世界遺産 都江堰 から岷江をさかのぼる
長江に注ぐ大河 岷江(みんこう) 紀元前に 築かれた 世界遺産 都江堰(とこうえん) がある。
人口の中州を作り 左に分かれた流れは 四川盆地に実りをもたらした。あふれそうになれば 右の川に流れる。
四川省は 天府の国と呼ばれる。作物は豊か、守に易く攻めるに難しい。三国志の諸葛孔明は四川省に本拠をおき 都江堰の改良にもあたった。
岷江(みんこう)を遡る。凡そ 500キロ。九寨溝をめざす。
チベット族・チャン族の村々
アバ・チベット族チャン族自治州
・牟托村 :チャン族の村 チャン族は主に四川省に30万人住む。チャン族 シンボルの29mの石を積んだ塔 岷江の流れは速く荒い。スモモ収穫、手作りの刺繍
・立殻村:チャン族の村 花椒、ラベンダー畑拡がる。
・石坝子村:チベット族の村 マニ車 白い仏塔 チャン族と衣装も食べ物も異なる。 畑に菜の花・ハダカ
ムギ
世界遺産 黄龍
・東に 険しい山並み 雪宝頂(5588m) チベットの人々の聖なる山。干ばつから村を救おうと18人の娘が水源を探し 激流に命を落とした。娘達は雪山になって連なり 帯や宝石が黄龍の池になったという伝説がある。
・世界遺産 黄龍 岷山山脈の主峰・雪宝頂の下、玉翠山の麓に広がる 全長8kmの峡谷(黄龍溝)3400もの池や灘が連なる。古くから知られ 石灰分を含んだ湧水が遥かなる年月をかけ創り上げた。
下から 迎賓彩池、 黄龍真人の洗身祠、石灰の厚い層の上を水がなれる 1500mの長さを持つ世界最長の石灰華層 金沙舗地、緑がかった盆景地、棚田のように連なる争艶彩池。
石灰には浄化作用があり 水は澄み 空の色を反射して青い。
黄龍真人を祀る道教の黄龍古寺、背後には 標高3576m にある蘆葦海最も広大で 最も美しい。
日の光によって 水は青や緑や黄色など5つの色を帯びる。
松藩
・松藩は城壁に囲まれた 岷江が流れる。 古くから 交易の要衝だった。4つも民族が暮らし 回族のモスクがある。
・落差 93mの滝 ザーガ瀑布 扎嘎瀑布は 世界遺産の一つ。
・ガリタィ 標高3700mの湿地帯 チベット族がヤクを放牧していた。
・岷江源 都江堰から400km 岷江のみなもと
世界遺産 九寨溝(きゅうさいこう)
岷江とは別の水流の 九寨溝、渓谷(溝)にチベット族の暮す村(寨)が9つあることから、この名が付いたと言われる。半世紀前 森林伐採のため見つけたという。
チベット族には、山の女神が天界から落とした鏡が 108つに砕け散って湖になったという伝説が残されている。
九寨溝は総延長は56km、Y字型をしていてY字の一番下の部分が、九寨溝の入り口に。
・盆景灘(灘は 「タン」とよみ 石灰が積み重なってできた) ・蘆葦海 2Km続く芦の湿原
・樹正群海:深い青の湖が階段状に連なる。水深が深いので赤が吸収され青が深くなる。
・チベット族の村 ハニ車でハダカムギを挽き 主食のツァンパに
・別の村 盤亜寨 は自給自足の村、外でおしゃべりしながら機織り
・樹正瀑布 滝があり、その上に犀牛海 犀にまつわる伝説がある。
・二手に分かれる西側へ 幅320mの滝 ノーリラン瀑布 諾日朗群海 ノーリランは男の神様。水しぶきが凄く虹が刈る。
・鏡海:波がないので空や雲 周りの樹木が写る。
・珍珠灘瀑布:真珠のように水しぶきが輝く 。滝の上には広い灘。
・最も美しい 五花海:200種類もの藻や苔が生えているそれらが多様な色を作り出す。透明度が水深30m、深さは一様でない。近くに吹き出す泉が五花海を満たす。
・ 九寨溝から南に50キロ 白馬チベット族の村 勿角郷、帽子に白い羽を付けてロバと歩いている。屋根にも白い羽根。昔 戦いの時白い鶏の鳴き声で 皆眠りから覚め助かった。その感謝のために付けている。集まり 踊りを披露してくれた。
・戻って 東側の谷へ上季節海:季節によって水が涸れたりする。
・五彩池:水の透明度が九寨溝一と詠われる。
・標高は3000mを越え長海:九寨溝では格段に大きく 深いところでは水深100m以上。長海に流れ込む川はない、長海から流れ出る川もない。チベット族の人は「宝のひょうたん」という。長海から地底にしみこんだ水が 九寨溝のあちこちから湧き出す。
・九寨溝のすぐ西に 甘海子(かんかいし)という湿地帯。隔絶した九寨溝とは違い 命の声が聞こえる。
北へ北へ行けば シルクロード。

NHK スペシャル 巨大地下空間 龍の巣に挑む 貴州省 ミャオ族
2020.2放送
中国貴州省の巨大洞窟群に「龍の巣」と畏れられてきた場所がある。
世界最大の地底空間 で地域に暮らすミャオ族から「ミャオティン」と呼ばれ、あまりの闇の深さから、「そこは、冥界。決して入ってはならない」とされてきた。
ミャオ族 200人の村 文字を持っていない。洞窟は10万個もあると言われ ミャオ族は亡骸を安置していた。ここは貴州省 綏陽双河洞
NHKBS 桃源紀行 中国
西昌(四川省)少数民族イ族
中国四川省にある西昌は、標高1500メートルにある高原の町。
2000年以上の歴史を持つ由緒ある町で、イ族と呼ばれる美しい伝統衣装をまとった少数民族が暮らしている。かつてマルコ・ポーロもその豊かさをほめたたえた美しい湖 邛海(きょうかい)がある。
喜州(雲南省)少数民族ペー族
喜洲は、中国南部・雲南省の奥深く 大理市から18kmほど北にある少数民族ペー族が暮らす町。美しい湖と高い山々に囲まれた盆地に、白と青の壁を持つ古い家並みが続く。
普者黒(プージャーヘイ 雲南省)少数民族サニ族
中国雲南省の山奥にあるプージャーヘイには80を超える美しい湖が広がる。
プージャーヘイ 地元サニ族の言葉で“魚やエビであふれる湖”の意味。名前通り豊かな魚介類に恵まれ、村人の生活を支えている。
中国・景徳鎮(江西省) 焼き物の街
景徳鎮は陶磁器の生産で有名な街。2000年以上前、漢の時代に窯ができてから、宮廷に献上する磁器を作り続けてきました。その品質の良さから次第に輸出品としても高い評価を受けて、世界中に広まって愛好者が増えてました。古い町並みが国家歴史文化名城に指定されている。
近くの水郷の町 瑶里鎮、かつてここも 窯場だったが廃れてしまった。屋根付きの橋がある。
長白山(吉林省) 北朝鮮との国境(白頭山)
北朝鮮と中国の国境にある長白山、北朝鮮では白頭(ペクトウ)山とよばれる。
山へのアクセスは いろんな町からバスが出ている。長白の滝があり 山頂には巨大な天の池(カルデラ湖)があり、美しい眺望を楽しめる。かなりの人出がある。80度の温泉で卵がゆでられ売られている。
聖なる山はかつて入山を禁止され 今も手つかずの原生林が広がっている。
山の中の大きなホテル。椴樹の花の蜜を求めて養蜂家がやってくる。
台所で焚いた火の余熱を床下に回して暖をとるカンがあるレストランで 冷水魚(雪解け水で育ったマス)とカボチャなどの鍋料理。
満州に住む 女真族の木造家屋の村、20年ものの高麗人参を掘り 苔で包み木の皮で覆う。地鶏のおなか日高麗人参を詰め 竈の鍋で煮込む 参鶏湯、スープが珍重される。高麗人参は何度も煮込まれる。
海口(海南省)東洋のハワイ
海口は人口200万 海南島の北部に位置します。向かいの 広東省から 乗客を乗せた寝台列車を運ぶ船。中国最北の 黒竜江省から2日かけやってきました。
温暖な気候と美しいビーチがあるため東洋のハワイとも称される。郊外には雄大な大自然 南国風景が広がる。華僑が作り上げた 歴史を感じられる古い町並み 騎楼老街 も残されています。
果物が多くとれ 新鮮な魚介類の宝庫です。
銅仁(貴州省)
銅仁(どうじん)は東西南北に貫く川がある 交通の要衝で400万人が住む。7割が少数民族で、中国にある56民族中29民族が暮らしている。
石阡県のコーラオ族が住むところ、市場ではススメバチ・手縫いの布靴屋さん。石阡温泉がある。
花橋村では7代も続く 木偶劇 本来なら8人でする三国志の人形劇を 一人で行う老人、跡継ぎがいないと嘆く。
梵浄山にある紅雲金頂は海抜2336mあり、弥勒菩薩が修行したと伝えられる。切り立った崖の石の階段を100mも登らなければ、山頂へは辿りつけません。
宜昌(湖北省)長江の三峡下流の港町
宜昌(ぎしょう)は2000年の歴史を持つ長江の港町。19世紀から国際港として整備され 所々に洋館がある。今は高層ビルが連立する400万人都市。三峡や重慶への豪華客船 長江クルーズが出ていている。
葛州ダムでは船が通れる水門に入り 後ろを閉め 上流側のダムの水位になったら出発する。
三峡ダムの手前に土家(トゥチャ)族の集落が観光客に開放されている。近くにパンジージャンプや天空レストランのある西陵峡景観地がある。
麗水(浙江省)棚田・廊橋
麗水市は、浙江省の南部にあります。山頂まで1200m 700段の棚田がありコイが養殖されている。
1400年前の隋の時代 城壁で囲まれた町、南明門から入る。
近くの麗水市松陽県揚家堂村 100軒くらいの小さな村で雨の日の漆黒の瓦屋根。
黄家大院 柱や梁の彫刻がすばらしい。
屋根付きの橋 廊橋 が130もある。元も長い203mの九龍廊橋、永和橋は300年前に作られ憩いの場になっている。
伝統工芸の青磁器は 無形世界遺産に指定されている。千利休も愛用した秘色「梅子雨」、龍泉宝剣
プーアル(雲南省)プーアル茶
プーアル(普洱)はプーアル茶の産地。
瀾滄川(メコン川)沿いのミャンマーに近い翁基村に布郎族(ブラン族)が住む。
プーアル国家公園では原生林の保護、野生動物の保護、少数民族の文化伝承が行われている。
最近コーヒー豆の栽培が行われるようになった。
漳州(しょうしゅう 福建省)美食の町 麺料理 土楼 温泉
古い瓦屋根の家並みが続く 1300年の歴史のある町 漳州、美食の町として有名で、特に人気なのは麺料理。郊外には 世界遺産 土楼 がある。
土楼はこの地方の人たちのちょっと変わった共同住宅。 土で作られた厚い壁に守られている。ここに暮らす客家(はっか)と呼ばれる人たちが 20世帯70人が人が一緒に生活している。土楼ができたのは700年前の元の時代 北方から来た遊牧民族との争いを避けるために 漢民族の一部が南に移住し 土の壁に守られ共同で暮らしている。
世界遺産に指定された 「懐遠楼」は1909年に東南アジアに進出した華僑が故郷に建て、最も美しい土楼と言われる。 20世帯100人以上暮らしている。1階部分は水回り、2階は食糧倉庫、3 4階に居住。装飾も豪華。冬暖かく、夏涼しい。4角い300年前に建てられた「和貴楼」も世界遺産 20人ほどしか住んでいない。
画媚鳥で闘鳥する人達。
雲水謡 市内から車で2時間の水郷の町。樹齢100年を超えるガジュマルの木 村の守り神。
郊外の 半月山温泉 地下から60度のお湯が噴き出している。
町の東にある 東山島、丘の上にある 東山関帝廟 門にはきらびやかな飾り 600年前の明の時代 漁師達が海での安全を祈願し建立。
瓊海(けいかい 海南省)中国のハワイ
海南島の東部海岸 万泉河河口に位置する瓊海。
豊富な海の幸。1000年歴史のある町、ゆったりしている。アヒル料理。
華僑が多く、成功した人の大きな邸宅は 南洋・西洋・中国の混じり合った建物。
女性だけの楽団。
万泉河上流に川を楽しむアミューズメント。ボートで密林の中を上流に進み、トラッキング 滝下り。
少数民族 苗(ミャオ)族の住む村。 苗族は文字を持たないが刺繍の図案や技術を伝達してきた。
空旅中国 シャングリラを探して
初回放送日:2024年2月18日
中国の四川省 雲南省西部とチベット自治区東部にかけて,南北に連なる一連の 横断山脈。高い山々とその間を流れる深い峡谷が,東西の交通を遮断していることから 名づけられた 横断山脈の、山あい、深い谷をたどり、様々な民族と出会い、シャングリラ(理想郷)を探す。
・成都
・7世紀の初めにチベット(吐蕃)を統一した 王 ソンツェン=ガンポ が建てた 黄金の屋根 風馬旗がたなびく お寺、その向こうの 四姑娘山は美しい4人の娘たちが山の峰になったという伝説がある。
・なだらかな高原 ヤクが放牧され 美しい高山植物が咲き乱れる。シャングリラは、イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが1933年に出版した小説『失われた地平線』に登場する理想郷。
・標高1800mにある 丹巴(たんぱ) は古くから「女王の谷」と呼ばれ、唐の時代 東女国があったと言われ、見張台に使った 20~30mの石造りの碉楼(ちょうろう/石造の塔)が多く見られる。
・ 7世紀 唐の都から チベットのラサに 唐の太宗の娘 文成公主が政略結婚で 向かっていた。チベット仏教の聖なる ヤラ雪山の麓に文成公主の立ち寄った 標高3800mにある 塔公 Tagong(ターゴン)、中国の仏教をチベットに伝えるため 塔公寺を造った。文成公主は 108もの寺院を建て 吐蕃に仏教を広めたという。
・南の6000mを越える大雪山脈、最高峰は 標高7556mの魔の山 ミニヤコンカ。
・四川省 康定 三国志に登場する山あいの街、このあたりにかつて茶葉古道(四川や雲南でとれたお茶をチベットやインドへ運び馬と交換)という交易の道があり ここに関所があった。川沿いの遊歩道に 銅像が置かれ その時の様子をうかがえる。高速道路のそばの川の 断崖絶壁に かなり 細い危険な 茶葉古道が残っている。背負子と杖で120~150kgの荷を背負って 山道を数十キロ歩いて運んでいた。
・シャングリラを探し およそ800キロ、塩源 で花椒(ホアジャオ/山椒の一種)の赤い実を摘む イ族の人。
・現在60万人が住む 四川省 西昌(せいしょう)イ族も多く住む。古く成都と雲南を結ぶ交通の要衝で、秦や漢の時代から役人を派遣していた。西昌古城 Xichang Ancient City など古跡が点在。香辛料の花椒や唐辛子が市場に並ぶ。
・大きな 瀘沽湖(ろここ) 、周辺に モソの人々が住み、築300年のカタカナのロの形の モソの家 に住んで 今でも母系社会の習慣が残っており、夜だけ通ってくる夫 父母兄弟と暮らし子を育てる「通い婚の里」と言われています。女神が住む洞窟 女神祠。
・雲南省に入り 金沙江(揚子江の上流)を越え西へ。
・石灰分を豊富に含む地下水が湧き出し、長い年月をかけ 白い棚田のような 白水台。ナシ族のもっと大事にする聖地で 住居の周りも 美しい棚田になっている。ナシ族のトンバ宗教発祥の地。
・もうどこも シャングリラ(理想郷)のような景色が続く。
・納帕(ナパ)海 は高原にある季節性湖で、雨期には湖となり、初夏の乾期には湿地の大草原となり、7月に菜の花 チベット族がヤクや牛や馬を放牧し 楽天地に。
・その向こうに大きな街 香格里拉(シャングリラ) が実在する。かつて 茶葉古道 のチベット族の要衝で もともとの名は 中甸(ちゅうでん)で、2002年『失われた地平線』にちなみ 改名しました。似た発音の シャンバラはチベット仏教徒が求める理想の浄土のこと。昼夜を問わず 明るく光り輝く チベット仏教のパビリオンがあります。
・横断山脈のもう少し奥に、標高6000mを越える山が13も並ぶ 梅里雪山はチベット仏教の聖地。麓の 標高3000mの雨崩村は 数年前まで 人や馬でしか入れなかった。金色の屋根の チベット仏教の寺、 梅里雪山を神と崇めて毎朝祈り 寺の周りをグルグル廻る。6キロ先の雨崩神瀑 Yubeng Waterfall 梅里雪山から流れ出る 神聖な滝 には 風馬旗がはためく。五体投地のお祈りし 滝の水を浴びる。