炎に反応して 自ら消火するシート(あさチャンSGDs)

「あさチャン!」2021.5.24 <SDGsな未来へ・ここスゴッ!発明>
ヤマトプロテック株式会社の自ら消火するシート『K/SMOKE PANEL』(ケースモークパネル)
シート自体で熱を感知、自動的に消火剤の煙を噴出して人がいなくても 初期消火し、発生する煙は無害で中に人がいても問題ありません。
首里城火災がきっかけで作られました。

とりたての鮮度 そのまま 3D冷凍

茨城県 河内町 ヤマトプロテック中央研究所
鉄製の小屋に無数の白いシートを貼り、ここに1リットルのガソリンをまいて着火。
激しく噴き出す炎!
小屋から白い煙が立ち上がり 炎が消えました。
着火から火が消えるまで …… たった20秒でした。

富山昇吾所長によると「世界初の技術で、自ら消火するシートです。」

このシートをろうそくの炎に近づけると 、一瞬で火が消えました。

秘密は 温度と白い煙
「シートが炎を受けることにより300℃を超えると 煙を発生します。その煙に 消火薬剤が含まれており 炎を消す メカニズムになっています」

つまり 勢いよく吹き出す煙が消火剤です。
・シートが温度の上昇を自動感知
・自動的に消火剤の煙を噴出
人がいなくても 初期消火できます。

自ら消火するシート「K/SMOKE PANEL」は、火災時に急速な燃焼を断ち切り、素早く消火するカリウムを主成分とした、薄くて軽いシートです。
300℃を超えると自動的に煙状の消火薬剤が放出され、無人でスピーディーに消火します。

きっかけは 沖縄で起きた 2019年の首里城火災で 正殿を含め7棟 全焼しました。
「首里城で大規模な火災があって これを用いていたら絶対消せていたという自信がありました」

元々は リチウムイオン電池の火災に対応するため 主にタブレット型として開発が続けられてきた消火剤ですが、首里城火災を受け 文化財などの建造物を守れるよう 壁・天井・柱などの建材に貼ることができる 消火シートに形を変えました。
現在 文化財を鑑賞するのに邪魔にならないよう シートを透明にする研究も進んでいます。

体に無害な消火剤であることも特徴です。
消火実験後 勢いよく漂う煙に番組スタッフが近づいてみると ニオイもせず 目にも染みませんでした。煙の中で 苦しくなません。
「煙そのものの 安全性も 非常に高いので 他のガス消火設備に比べて、人がいるところで作動しても 全然問題ないところが 1つのメリット」

その特徴から、オフィスビルや病院、駅、学校といった施設や、エレベーター、電車、バスといった人が集まる 様々な場所での 活用が期待されてます。
現在も研究が進められていて 早ければ来年にも実用されるといいます。

▽すろー感想

ガソンリンをまかれたら 京都アニメーションのようにあっという間で火が回るでしょうから こういった製品がどの建物にも使われること期待します。

コメント