子供を貧困から救う無料学習塾 ラーニングフォーオール(あさチャンSGDs)

「あさチャン!」2021.6.10<SDGsな未来へ・ここスゴッ!発明>
NPO団体 ラーニングフォーオールが行っている 小中学生のための無料の学習塾は経済的に恵まれない子供達や不登校の子供達に大学生のボランティアがマンツーマンで行っています。運営している 李さんは直接大手企業に出向き 支援を要請、各地に広がってきています。

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都内の公民館で机に向かう子どもたち
小中学生のための学習塾ですが、通ってるのは経済的に恵まれない子供や不登校の子供などです。
週2日、1日2科目行われる すべての授業を 無料で受けることができます。

子供達に マンツーマンで勉強を教えているのは 大学生のボランティアです。
講師の一人 東京大学4年の青山さんは、「こういう演習問題は 基本的には一から作ることがほとんどですね」
テキストやドリルは ボランティアの学生が 子供の一人ひとりの学力に合わせて作っているんです。
11年前に始まったこの取り組み 学習塾の卒業生 すぐるさん(19)は「中学校の時 成績が悪すぎて もう塾がない日 塾にいて 先生とマンツーマンで勉強して 寺子屋のおかげで 高校も合格できて、心の部分というか すぐ諦める部分が治りました。もう少し やってみようって」

この学習塾を運営しているのは NPO団体 ラーニングフォーオール Learning for All です。
代表理事 李炯植(り ひょんしぎ)さん(30)
「関西の貧困の地域で生まれ育ちまして 結構 貧困や格差 というものを目の当たりにしてきました。ホームレスの方が凍死している現場を目撃して 救急車で運ばれるのを見ながら 学校行ったりとか ありましたし 」
李さんは 先生からの勧めもあって 東京大学へ進学することができました。
しかし そこで見た光景は 衝撃的なものだったといいます。
李さんは「何不自由無く 習い事に行けてたとか 結構年収が高い世帯の方が東大も多いので 社会の階層というものを そこで目のあたりにして…」

日本学生支援機構の「学生生活調査」(平成30年度)
大学生の子供を持つ家庭の 平均世帯年収は862万円
李さんは家庭の経済状況によって 教育格差が生まれないようにするため、子供達の学習塾の学習支援をはじめました。
さらに 李さんが用意したのは、学びの場だけではなく 子供達の居場所を作りました。
都内で週3回開所し、中高生が無料で過ごせる場所
ゲームをしたり、ピアノを弾いたり しています。
中学1年生から 不登校のけいさん(高1)「話し相手が欲しいなというのと お家にいてもずっと 一人なので 誰かがいてお話できたらいいなと思って、居場所ですね 大切な」

無料の学習塾・無料の居場所、関東 他にもいくつか同じような場所があって すべてあわせると 年間約3億円の運営資金が掛かるといいます。
この日 李さんが向かったのは 東京 千代田区 三菱UFJフィナンシャル・グループ の本社に出向き 支援を要請しています。
三菱UFJフィナンシャル・グループ の代表執行役員社長 亀澤宏規氏は「もともと我々の考え方の前提としては、社会と共にある、併存する、共存する ということがありまして 具体的には、我々が成長するためには 社会全体、環境全体が持続的に成長しないという考え方をとっていまして」
社会の成長に貢献する団体への出資は、自社の成長戦略でもあるといいます。
「この輪ががどんどん広がってくると、非常に良い取り組みだなと思って拝見しています」

ラーニングフォーオールには 他にもゴールドマンサックスなど80社以上の企業から支援が 寄せられています。
李さんの活動に感銘を受けた学生達も 無料で子供達への講師を引き受けています。

李さんは「すべてのお子さんに ちゃんと能力が備わっていて すべての子供達が 自分の本来持つ力があって、この力がちゃんと発揮される環境があれば どこまで成長していくかなと感じています。そうした本来持つ可能性が開かれるようなサポートしていきたいですし、それが当たり前の社会になって欲しいと思っています」

厚労省の調査によると日本でも子供の7人に1人が貧困状態にあるといいます

李さんは子供を誰一人として捨てたくないと言います。現在8つの自治体に、このノウハウを伝えて間接的にサポートを行っていることで、全国に広めることが夢だとおっしゃっています。

▽すろー感想

ありがたいことですね。
こうしたものが たくさん出来ればいいですね。

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