NHK2030 未来への分岐点2 飽食の悪夢★要約メモ プラネタリーダイエット 食品廃棄 削減

NHK総合 2021.2.7放送 ★2030 未来への分岐点 (2)「飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」

世界中に飢餓拡大、一方 世界の食料支援の1.5倍の量を廃棄する日本
牛肉の生産に10倍以上の穀物が必要で穀物の1/3がエサに
バーチャルウォーター 食料資源の偏り
温暖化が進み 不作 輸出停止 食糧不足 暴動につながるフードショック
プラネタリーダイエット 世界全体を健康的に養える食事に変えよう。
ファームリンクで廃棄される食料回収。食品ロスを無くせば持続可能に

飽食・飢餓 世界の食料支援の1.5倍 廃棄する日本

世界中に飢餓が拡大している。
その最大の要因は 日本など 先進国で続く食料資源の浪費
日本で 食べられるのに捨てられている 食品を世界に分配すれば 2億人近くの飢餓を解消できます。
現在の世界人口 77億人、2050年に 人口100億となると予想されている。

地球規模で 食料難に陥る人々が 急増しています。
国連が 飢餓のパンデミックと警鐘を鳴らす危機。8億人が 飢餓状態にあると見られています。

一方 私たちの暮らす日本。
食品廃棄物を受け入れ豚のエサに 加工処理をしている工場(フードエコロジーセンター)です。
ここには 毎日 35トンもの廃棄された食品が持ち込まれます。
スーパーやコンビニなどから出た大量の食品、賞味期限内のものも多く含まれます。

日本で 生産から流通 消費の段階で発生する食品ロスは 年間612万トン
これは 国連などが世界各地で行っている、食料支援のおよそ1.5倍の量です。

全世界の人に十分な食料 牛のエサになり 行き渡らない

SDGsの問題に取り組んできた 国谷裕子さんが、国連の世界食糧計画・WFP デイビッド・ビーズリー事務局長にインタビュー
「地球上では、世界のすべての人々を食べさせるために、十分な食料が生産されています。しかし 現在の食料システムは持続可能ではありません。」

去年 全世界で生産された穀物は 26.7億トン。
1人1日およそ2348kcal。 生存条件とされる十分な食料を生産しています。
しかし 世界の飢餓人口は、パンデミックの6年も前から上昇し続けているのです。

第2次大戦後 世界中で消費量が拡大し続けている肉
アメリカ中西部 カンザス州の畜産場です。
650万頭の食肉牛が育てられ、年間280万トンを生産しています。

牛肉1kgの生産には6~20kgの穀物が必要だといわれています。
世界の食肉生産量は 2億5000万トン。そのために世界で生産される穀物の1/3が使われています
そして 穀物を育てるために必要になるのが膨大な水です。
カンザス州の広大な穀倉地帯。 地下水に頼って トウモロコシを生産してきました。
この一帯は オガララ帯水層と呼ばれる地下水が使われ、近年 枯渇が進んでいます。

地下水の枯渇は、全世界に広がり シミレーションでは 2030年から急増。2050年には 世界の7割の地域で 地下水の枯渇が予想されます。
全世界の水の7割は農作物の生産に使われています。
肉の大量消費が 水不足を引き起こし、更なる危機を招いているのです。

バーチャルウォーター(食品を輸入した際に 生産国の資源をどれだけ使ったか 水を指標として表す)
パン500g 804リットル 、チーズ200g 636リットル 、コーヒー1杯 210リットル、牛肉1kg 2万リットル。
この指標で 世界の輸出入を分析すると 食料システムの偏りが わかります。

その偏りはワインなどの嗜好品も、世界有数のワインの産地 南アフリカ・ケープタウン
近年 南アフリカは 記録的な干ばつに何度も襲われ ダムが干上がり 深刻な水不足に陥っています。
海外にワインを輸出するメーカーは 資金を投じてため池を作って水を独占して海外輸出をしてきた。

一方 多くの人々が暮らすスラムは 深刻な水不足で、 1日にバケツ2杯の水しか使えないなど 厳しく制限されてきました。

食料自給率が38%の日本が 各国から輸入する バーチャルウォーターは年間80兆リットル
これは 日本国内の水の年間使用量とほぼ同じです。
言い換えると、食料の輸入は、形を変えて「水」を輸入しています。

トゥウェンテ大学 助教授 リック ホヘボーン
「これまで 水資源の管理は極めてローカル的な問題とされた。自由貿易の拡大で、世界中の水の枯渇を心配しなくてならない

食料システム研究の権威 世界資源研究所のクレイグ・ハンソン博士

この半世紀 大規模な農業の方が効率的とされてきました。
貧しい人は食料の確保がより むずかしくなるでしょう。
食料がひっ迫し 価格が高騰しても 豊かな人々は 何も 困りません

4つの点でシステムを改善提言
1.既存の農地で持続可能な方法で 生産性を高める。
2.現在の食料システムは 森林破壊の最大の原因になっているため 生態系や熱帯雨林を守っていく必要がある。
3.食糧需要を減らすために 食品ロスや廃棄物を減らし 食生活を変える必要がある。
4.劣化した農地を回復し自然を取り戻す必要がある。

フードショック 温暖化が進み 不作 輸出停止 食糧不足 暴動に

放置した場合、その影響は 先進国にも及ぶといいます。

イギリスの環境経済学の専門家が大手銀行と共同で試算した 「フードショック」と題された報告書です。
温暖化が進むと 数か国の穀倉地帯が 同時に不作陥る可能性が高まります。
すると 食料への不安が世界に広がり 各国に輸出停止が連鎖

輸出停止で暴動が起きる確率を算出したのです。
日本も 数%の可能性があるとされています。

アングリアラスキン大学 アレッド・ジョーンズ教授
食料価格の高騰は 抗議活動や 暴動につながり 近隣諸国を巻き込んだ崩壊へとつながっていきます。
気候変動の影響が大きくなるにつれ フードショックが起こる可能性が高いのです。
世界の食糧の 10~15%失われるだけで大きな社会的混乱を引き起こすのです。

突如 国民の大半が深刻な食料危機に直面した レバノン
自給率は 40%といわれ 人々は 輸入に支えられて 豊かな食生活を享受していました。

国家財政の悪化が急激に進み激しいインフレに陥ったのです。
更に 国の備蓄庫の爆発事故で食料価格の高騰に 歯止めが かからなくなりました。

タウクさん夫妻は 国家公務員として働く 夫の給料で生活してきました。
幼い子ども3人を抱えるタウクさん。海外旅行にも出かけ 週に何度も外食を楽しむという中流以上の生活を送っていました。しかし 今 レストランに行くことは できません。
食事に出せるのは 穀物と野菜だけ。1年以上もの間食卓から 肉や魚の料理が消えました。

レバノンのスーパーマーケットは 今も大量の食品であふれています。
貨幣価値が落ちると 3倍に値上がりして、 食料支援に頼ることに。

国民の半数以上が タウクさんと 同じ状況に陥っているレバノン。
今 全土で 食料を求めるデモや暴動が頻発し社会不安が 極限に達しようとしています。

現実化し始めたフードショック。
豊かな人々の危機への無関心が地球規模の破滅につながると指摘する専門家もいます。

理論環境学者のサファ・モーテ博士のシミュレーション。
人類は富を最大化させようとし、資源は減少。
富の増大に伴って人口増加。急増するのは一般の人々です。
先進国に暮らす人々の増加は 僅かですが 富の多くを独占。
社会は食料などの資源の枯渇に至り一般の人々は人口減少。
しかし 豊かな人々は この危機に 気付かないまま 浪費を続けます
その結果 豊かな人々の富も枯渇社会の機能が崩壊するのです。

プラネタリーダイエット 世界全体を健康的に養える食事

食料問題に取り組む EAT財団と呼ばれる 団体が主催したフォーラムです。
世界の有力政治家や 研究者 企業などが集い 食料システムを改革する必要性を 訴えています。

プラネタリーダイエットと呼ばれる システムへの転換です。
先進国での浪費を止めると同時に 生産や流通の仕組みまで改革することで システムの脆弱性を解消しようと考えました。

地球を守りながら 100億人を健康的に養える食事を発表。

半分は健康によい野菜。豚や牛は 週に98gまで。鶏は 203gまでと提唱。
肉食が中心の先進国では 牛肉や豚肉を8割以上、魚を多く食べる日本でも7割削減するよう勧めています。
不足するタンパク質は 豆類やナッツから摂取することを 推奨。
肉を生産するために使われていた 大量の穀物などは 貧困層に回し偏りを解消します。

今年 国連では食料サミットが初めて開かれます。
生産から流通 消費まで あらゆる段階で システムを改革する道筋を 見いだそうとしています。
改革の鍵を握る 肉の消費の大幅削減

カリフォルニアの会社が開発している人工肉大豆やココナツオイルなどを原材料としています。主な原料が大豆のため 大量の穀物を必要とする牛肉よりも 水の使用量は -87%、温室効果ガスの排出量は-89%減らすことができるといいます。
日本でも 人工肉を商品化する全国に展開する 大手ハンバーガーチェーン。

ガーナで中心となっているのは コフィ・ボア博士です。
乾燥しやすい土地に適した農法が 普及してなかったので、大量の化学肥料を使う 欧米式のプランテーションに依存。土地の荒廃が進み貧しさからも抜け出せずにいたのです。

不耕起栽培では 土地を深く耕さず 下草を なるべく生やしたままにしておきます。
このことで 土から水が蒸発しにくくなり 水や栄養分が 土の中に保全されます。
森林の仕組みと同じです。
この栽培方法で化学肥料や農薬をほとんど使わず 30%以上の増産を達成。
草を刈る時間も減るため 労働時間も45%軽減されました。
自給自足できる小規模農家が増え 農作物を市場に出すことも可能になっています。

ファームリンクで廃棄される食料回収

食品ロスの 膨大な浪費を飢餓の解決に、大学生が立ち上げたプロジェクト ファームリンク
全米各地の150の大学の700人以上とネットワークを構築。
廃棄されそうな食料に関する情報があると現場に近いメンバーが即座に対応。
トラックなどを手配して回収し 食料が得られない人たちに 配ってきました。
これまでに回収できた食料は1万1, 000トン。
これは アメリカの総人口の 1日の食事の7%に相当する量です。
将来的に この手法を各国の若者にも広げたいと思っています。

世界資源研究所のクレイグ・ハンソン副代表
先進国の私達が肉食などの食生活を変え、さらに食品ロスと廃棄物を削減できれば現状でも世界で約6億ha、インドの2倍の広さの土地を 食料生産のために無理に使わなくても よいことになります。
若い世代に伝えることは、持続可能なシステムを探求することだということです。

▽すろー 感想

飢餓と飽食。廃棄される食料。10倍以上の穀物が必要な牛肉、穀物の1/3がエサに。
温暖化 不作 輸出停止 食糧不足 暴動につながるフードショック。
プラネタリーダイエット 世界全体を健康的に養える食事に変える動き。

最近の異常気象、利益追求のために 作りすぎる日本の食料
何かあったら、この日本に 食料が届かなくなるのは 目に見えています。
このままで いいとは 思いません。
自分で何が出来るか 考えてみると、プラネタリーダイエットの食事に変え、賞味期限切れに気をつけたり、作り過ぎないようにする とか 頑張ってみます。
農家なので 世界が食糧不足の中 お米は余っています。お休みしている田んぼが たくさんあります。
これを 世界の食糧支援にという考え出来ないのかなと 思っています。

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