ギリシア神話を読んでみた。
トロイアの王子パリスが スパルタの后ヘレネを連れ帰り ギリシア各地の王たちがトロイアを攻め立てたトロイア戦争と その後ギリシアのオデュッセウスが故郷イタケに帰るまでの冒険談
出典:のら書店 「ギリシア神話」石井桃子編・訳/富山妙子画
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ギリシア神話の神がみ 最初の神カオス オリンポス12神 … ヘラとハルキュオネ ミダス王
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ヘラクレス王・テーセウス・ダイダロスとイカロス・オルペウスとエウリュディケ・エロスとプシュケ
吟遊詩人 ホメーロス
ホメーロスは、紀元前850年頃にトルコのスミルナ(現イズミル)が生まれた。
彼は盲目で たいへん良い記憶力と豊かな想像力 鋭い感覚を持っていて 古代ギリシアにまつわる神々の物語を元に 自分たちの祖先に起きた大きな出来事を重ね合わせ長い美しい物語を作り上げた。
そして あちこちの国を旅して王侯貴族や 普通の人々の集まりで たて琴を奏でながらうたって聞かせた 吟遊詩人です。
トロイア国の王子パリスが スパルタ国のメネラオス王の后ヘレネを奪って自国に連れ帰ったため ギリシア各地の王たちが一団となってトロイアを攻め立てた様子を描いた『イリアス』とトロイア戦争で戦ったギリシア軍の英雄オデュッセウスが 故郷イタケ島をめざして 10年にわたる波瀾万丈の航海を続け 妻と息子に再会するまでを描いた『オデュッセイア』を残した。
トロイア戦争
むかし ギリシアのスパルタという国に ヘレネという王女がいた。あまりに美しい王女なのでギリシア中の国王・王子が花嫁にしたいとやってきた。国王は 王子達に「娘が選んだ男を 生涯敵と思わずに 良き友とすること。もし娘がさらわれたときは 力を合わせて取り返すと誓って欲しい」
王子達はそうすると約束しました。そして 王女ヘレネは ミュケナイ国の 王アガメムノンの弟 メネラオスを選びました。まもなく 国王が亡くなり メネラオスが王になった。
トロイアの国王プリアモスは王子パリスが生まれたとき 「パリスのため 国が滅びるだろう」と神のお告げがあり、パリスをイダ山に捨て 羊飼いとして育てた。
ある日 ゼウスのヒツジの番をしていると 美しい3人の女神 ヘラとアテナとアプロディテが降りてききました。ゼウスが誰が一番美しい女神をパリスが審判するよう言ったからでした。パリスはアプロディテを「世界一の美女ヘレネの愛を与える」と提案され選びました。
パリスはアプロディテに守られ ヘレネを金銀宝石と共に奪ってきた。
アカイア(ギリシア) | トロイア(現トルコにトロイの考古遺跡) |
---|---|
スパルタ国 父王 王女ヘレネ メネラオスと結婚 メネラオス王になる | トロイア国 王 プリアモス 王子 ヘクトル 王子 パリス ヘレネ奪う |
ミュケナイ 王アガメムノンの 弟 メネラオス | |
アウリスに誓いを立てた王・王子集合 総大将 アガメムノン、副大将 メネラオス | |
イタケ 王オデュセウス(オデュッセウス/ユリシーズ) 后 ペネロペの間に王子テレマコス ⇒遅れて参戦 | |
ギリシア1の勇士 アキレウス ⇒遅れて参戦 | |
アウリスに集まるのに2年 アポロンのお告げ…10年後に攻め落とす | |
トロイア近郊の浜に上陸 9年間 トロイアを攻め続ける | 総大将 王子ヘクトル |
神々 ヘラ・アテナ・海の神ポセイドン | アプロディテ・戦争の神アレス・ゼウス・アポロン |
トロイアの近くの国で食料 兵力ぶんどる アポロンの神殿の祭司のクリュセスの娘を アガメムノンが奪う | 祭司のクリュセスが娘を帰してと金銀をもって 頼むが拒否され、アポロンにギリシャ軍に 苦しみを与えて! |
疫病蔓延・アキレウスがアガメムノンに娘を 帰すよう言うが拒否され アキレウスの母が ゼウスにアガメムノンが後悔するよう頼む。 | トロイア方勝利、ギリシアの船 追い払う |
ヘラはパリスを憎みギリシア軍が負けるのが許せず ゼウスに頼み 夢の神をアガメムノンにつかわし 「 戦うが良い攻め落とせるだろう」と告げた。 | 王子 パリス出てくる。 |
ギリシア メネラオス王 1対1の対決に | パリスは引こうとするが兄ヘクトルに鼓舞される。 |
メネラオス矢を放ち | パリスは倒れたがアプロディテが隠した。 |
命がけの戦争が始まった。 | ヘクトル 妻アンドロマケと別れ見送られる。 |
アキレウスの友パトロクロスは鎧と部下を借り | 総大将 ヘクトルと1対1の対決 アポロンが助ける |
パトロクロス討たれる。 | |
アキレウスが怒って ヘクトルを討ち 屍を引き回す。 | 総大将 ヘクトル討たれる 父王プリアモス ゼウスに頼み屍を帰してもらい弔う。 |
アキレウス 助っ人倒す。 | アマゾンの女王やエチオピアの王メムノン助っ人に パリスの矢アキレウスのかかとにあたる。 |
アキレウスかかとに矢が当たり死ぬ(※アキレス腱) | |
予言者カルカス「ヘラクレスの剣が手に入れば トロイア陥落するだろう」持ち主 ピロクテテスが 弓を射る。 | 王子パリスにあたり 死。 |
オデュセウス イダ山の木で大きな木馬をつくり 戦場に置いて、全船隊を引き上げさせた。 | 城門を開き 木馬を城内に入れアテナの神殿の前に 置いた。ヘレネは不安に駆られ 木馬を見に来て 呼ぶかけたが返事はなかった。 |
夜木馬の中から兵が出てきて 城門を開け 戻ってきた全船隊の兵を招き入れた。 | トロイアは踏みにじられ灰の都に。 王プリアモスはゼウスの祭壇の前で殺された。 |
ヘレネはメネラオスの手に戻った。 |
オデュセウスの冒険
10年にわたるトロイアとの戦いが終わり ギリシアの英雄達はそれぞれ 船隊を率いて故郷に帰って行った。しかしイタケ 王オデュセウス(オデュッセウス/ユリシーズ)はさらに10年費やしてしまった。
オデュセウスは1隻に50人ほどの兵士を乗せた船を12隻率いて イタケに向かった。
キュクロプスの島★海の神ポセイドンの息子ポリュペモスの目をつぶす
最初に着いたイスマロスの港で ヒツジやウシやぶどう酒を奪いました。兵士達は海岸で酒盛り。イスマロスの人々が戻り戦い、船に逃げ込み出港 どの船も6人の仲間失う。
大嵐にあい ふるさとの島の すぐそばを通り過ぎ 南にながされた。
ロートパゴイ(ハスを食べる人の国)に着いた。3人の部下を上陸させた。島の人はロートス(ハス)を食べさせた。このロートスはこの国に留まりたくなる不思議な力もっていた。帰りたがらない3人を船に乗せくくりつけ逃げ出した。
次に緑の牧場のある島に漂着。オデュセウス達は ヒツジを殺し 近くの羊飼いの洞穴で酒盛り始めた。戻ってきた羊飼いは1つ目の巨人 キュクロプス族のポリュペモスでした。大男はヒツジやヤギを洞穴に追い込み 大きな石を入り口においてふさいだ。背負ってきた松の丸太を炉に入れると明るくなってオデュセウス達が見つかった。ギリシア人が2人むしゃむしゃ食べられた。大男は朝また2人食べ ヒツジやヤギを出して入り口をふさぎでかけた。
オデュッセウスは持っていたぶどう酒をを大男に飲ませて機嫌を取った。気をよくした大男が、オデュッセウスの名前を尋ね「ウーティス」(誰でもない)と名乗ると大男は「おまえを最後に食べてやろう」といった。酔いつぶれて眠り込んだ大男の目を 部下たちと焼けたオリーブの丸太で潰した。ポリュペモスは大きな悲鳴を上げ 仲間のキュクロプスたちが集まってきたが、誰にやられたと聞かれて「ウーティス(誰でもない)」と答えるばかりであったため 仲間たちは帰ってしまった。
翌朝 ヒツジ達が騒ぎ出したので大男はヒツジをさわってから外に出した。オデュッセウスたちはヒツジの腹の下に隠れて洞穴を脱出 船に戻って島から離れた。このとき オデュッセウスが名を明かした。
ポリュペモスは「オデュッセウスによって眼を潰されるだろう」と神のお告げを聞いていた。
ポリュペモスは 海の神ポセイドンの息子で、以後オデュッセウスは海の神の怒りを受けて何度も冒険に出会わなければいけなかった。
風のふくろ★風の神アイアロス王に助けられるが袋を開け戻され ライトリュゴネスの島で 1隻だけに
オデュセウス達は次に風の神アイアロス王が治める島に着いた。アイアロスは カワセミになったハルキュオネの父親で 思いのままに風を吹かせたり静めたりする力を持っていた。
風の神はもてなしてくれ オデュセウス達は一月この島で過ごした。島を立とうとしたとき 風の神はオデュッセウスに革袋を与えた(帰りをジャマする風を詰めた袋)。 風の神は船に都合のいい風だけを吹かせてくれた。おかげでオデュッセウスは順調にイタケ近くまで来た。船員が金銀の詰まってるだろうから分け前をもらおうと袋を開けてしまい 一気に吹き戻されて アイアロス王の島にもどってしまった。オデュセウスが頼んでも風の神は助けなかった。オデュッセウス達は死んだように凪いだ海を 6日6晩船をかいでこぎ続けた。
12隻の船はライトリュゴネスの島に近づいた。オデュセウスの船だけ残し港に入った。この島も人を食う恐ろしい巨人族で 島を見に上がったギリシア人が食べられ 大きな石を船にぶつけられ 港に入った船が沈められた。
キルケの島★魔法使いだったがオデュセウスとわかると歓待
1隻だけになったオデュッセウスは アイアイエの島に着いた。日の神ヘリオスとペルセーの娘である 女魔法使いのキルケが住んでいた。
ギリシア人は600人が40人ほどになっていた。オデュセウスは2つのグループに分け片方を エウリュロコスに預け 様子を探らせた。御殿からキルケが出てきて ごちそうしてくれた。危ない気配を感じた エウリュロコスだけ外に残っていた。キルケが金の杖でさわるとギリシア人は豚などに変わった。
エウリュロコスは逃げ帰りオデュセウスに報告すると オデュセウスは武器を取って 1人御殿に向かった。途中で美しい若者の神々の使いヘルメスが 解毒剤のモーリュという草を与えた。
キルケはぶどう酒に魔法の草を入れ勧めますが、オデュセウスはモーリュをこっそり入れてのみ 何も変わらなかった。キルケは「薬が効かないのは あなたがオデュセウスなのですね。ヘルメスから島に廻ること聞いていました」といって部下達を人間に戻してくれた。改めてオデュセウス達は客となって もてなしを受け、そのまま一年間 キルケの島に留まってしまった。
いよいよ出発するとき キルケがイタケへ帰るためには どんな用心が必要か教えてくれた。
セイレンたちの島と海の怪物たち★スキュラ ヘリオスの島
オデュセウスたちは セイレン(サイレン)たちの島の脇を通らなければいけません。
セイレンたちは人魚のような姿をした海のニンフで、セイレンたちの 歌声を聞いたものは あまりに美しいので海に飛び込んで死ぬと言われていた。オデュセウスは 魔女キルケから聞いていたので部下の耳に蝋を詰めて 歌声が聞こえないようにした。自らは 体をマストに縛り付け 通過することができた。セイレンたちは1隻でも通せば 死が待っていた。
キルケが教えてくれた次の難所は 一方は漂っている岩が2個あり 今までアルゴー号だけ 神々の子が多く乗っていたので通ることができた。もう一方は 切り立った崖でスキュラという女の怪物が下の洞穴に住んでいた。スキュラは元は美しい少女が 脇腹から6つの犬の頭と12本の足が生えている怪物に変えられ 6つの口で 6人呑み込むことができた。
スキュラをよけ 船がちょっと外側を行けばカリュブディスという潮の渦巻きがあって 巻き込まれると どんな大きな船でも入ってしまい誰1人助かりません。
オデュセウスは渦巻に気をつけながら進んでいくと スキュラが首を伸ばしあっという間に6人さらってしまった。オデュセウスは 助けることもできず通り過ぎた。
日の神ヘリオスの島では真っ白いメウシか飼われていた。このメウシを殺せば重いバツが下るとオデュセウスはキルケから聞いていたが 嵐のため上陸しなければいけなくなった。部下に食糧はあるのでこの島の家畜を決して殺していけないと注意した。しかし 船が進む風が吹かず 食糧がなくなり 魚を捕ったりしてたが オデュセウスが寝ているうちに家畜を殺してしまった。
怒ったヘリオスはゼウス頼み 嵐を起こし雷が 出航したオデュッセウスの船を直撃 真っ二つにさけた。部下たちはカリュブディスの渦巻にのまれて死んでしまいました。オデュッセウスただ一人だけが カリュプソというニンフの住む島に流れ着いた。
ペネロペとテレマコス★オデュセウスの故郷 イタケ
オデュセウスの故郷 イタケでは オデュセウスが后ペネロペと王子テレマコスと別れてから長い長い年月が経っていた。イタケではオデュセウスの消息を知る人が誰もいなく、他のギリシアの王がどうしているかもわかりません。オデュセウスは死んでしまったんだろうと 人々は考え始めていました。
イタケの若い貴族は 美しいペネロペの宮殿に集まってきて 新しい王と結婚しなければいけないといいます。その上 オデュセウスの財産で飲み食いしていた。
ペネロペは 「年老いた義理の父 ラエルテス様のお棺にかける衣を織っています。織り上がった時 新しい王になる方を選びましょう」といい 昼間織って 夜ほどいてたので 3年経っても完成しません。あるときばれてしまい 機織りも出来上がる日が近くなった。
その頃オリュンポスの山の上で オデュセウスを愛していた 女神のアテナが見ていました。そして オデュセウスをイタケに帰らせなければいけない と考え 男の姿になって皆の前でいいました。
「この酒盛りはなんですか。テレマコスも王子らしく振る舞いなさい。父を探しに行くために船を用意し 父の行方を確かめてくるまで めいめいの屋敷に戻るよう言いつけなさい」
大きなウミワシが飛んでいくのを見て テレマコスは父オデュセウスの守り神だとわかった。
カリュプソの島と王女ナウシカアの国へ
オデュッセウスは壊れた船の帆柱に捕まり カリュプソというニンフの住む島に流れ着いた。
(マルタのゴゾ島 カリプソの洞窟 Calypso Cave と伝えられる)
この島は 緑の牧草に覆われ花が咲く美しいところで カリュプソが篤くもてなしてくれたので 5年の月日を過ごしていた。
オリュンポスの神々が会議を開いたとき 女神のアテナがオデュセウスは自分の国のことを忘れているというと、ゼウスは神々の使いヘルメスに命じた。
カリュプソの島に着いたヘルメスは「神々の父が この島にいるあの男は10年間戦って国に帰る途中 いろいろあって 国を出て20年になるのに帰れずにいる。国に帰してあげなさい」と伝えた。
カリュプソは「ゼウスは雷で船を壊したんですよ。私は船もかいも持っていない」というが、ヘルメスは「それでも帰してやらなければいけない」と声高にいって飛んでいった。
カリュプソはオデュセウスを手伝い大きな筏を作り 水と食料を積んだ。島を後にしたが 海の神ポセイドンが息子ポリュペモスの目がオデュセウスのため見えなくなり 怒り嵐をおこす。
海のニンフがカモメになり 「この帯を胸に結んで泳ぎなさい。けっして溺れませんから。陸に着いたら 海の中にほうってください。波で私の手に戻りますから」といった。
オデュセウスは筏がバラバラになったとき この帯を締め海に飛び込み ファイアキア人の住むスケリエーという島に流れ着き 木の葉のかげて眠ってしまいました。
この島の王女ナウシカアがアテナのお告げを受けた。「川で洗濯していればギリシアの勇士に会える」と。ナウシカアはたくさんの洗濯物を馬車に乗せてお付きの女と川に行って洗濯をして オデュセウスに会った。夕方オデュセウスが大勢の王家の客の前に姿を現すと 人々は流れ着いた旅人だと同情しました。1人の盲目の詩人(ホメーロス)がたて琴を弾きながらトロイア戦争の物語を歌って聞かせ、その詩の中に「木馬」のこともあった。人々は面白がり、オデュセウスは1人涙した。
アルキノオス王になぜ泣くか聞かれたオデュセウスは自分の身の上やこれまでのことを話すと この勇士をイタケまで送ろうということになった。次の朝 アルキノオス王の船で オデュセウスは スケリエーを離れた。その次の朝 明けの明星が輝くころ イタケの海岸に着いた。
オデュセウスの帰国
スケリエーの船がイタケの海岸に着いたとき オデュセウスは眠っていたので 船乗りたちはそっと降ろしお土産を周りに置いて帰っていった。
女神のアテナが羊飼いの姿でオデュセウスの前に現れ「イタケの国に帰ってきたのです。あなたが20年も帰らなかったので 死んだと思い ペネロペを結婚させようとしています。今100人以上のペネロペと結婚したい男が集まっている。汚い格好で豚飼いの所に行きなさい」といい消えた。
オデュセウスが豚飼いの小屋に行くと 昔の忠実な豚飼いは王が帰りになったと悟りひざまずきました。
オデュセウスの息子テレマコスが父を探していて ちょうどイタケに戻っていて 豚飼いの所に来た。
テレマコスは物乞いのような男に気付いた。アテナが急にオデュセウスを勇士に戻した。
オデュセウスは「私はおまえの父だ。女神のアテナの導きでここで会えた」といって 2人は抱き合った。どうやって宮殿に集まった男たちを懲らしめるか相談した。
オデュセウスの弓を引くもの
次の朝 テレマコと乞食姿のオデュセウスが宮殿に行くと また100人あまりの王子や貴族がいた。テレマコスは「父を探しにいたが 見つけられなかった。この上は母ペネロペの申し上げる条件にかなった人がイタケの新しい王 母の夫になられるがいい」というと、ペネロペは「我が夫 オデュセウスの弓を引いて12の輪を射通せる勇士を私の夫に選びましょう」
テレマコスは 競争に夢中になっている間に間違いが起こるといけないと行って 矢や弓や剣を全て隠した。 順に王子たちが弓を曲げようとしても たわめることさえできません。最後に老人の乞食がやってみると 弓を曲げ ツルを張って 力いっぱい引き絞って 矢を放つと12の輪を射貫いた。そしてオデュセウスは一番無礼な男を狙って矢を放った。それを合図に 悪い王子や貴族を倒した。
騒ぎが静まって オデュセウスはペネロペと20年ぶりに顔を合わせた。
オデュセウスは再びイタケの国王になって 后のペネロペと王子のテレマコスと幸せに暮らした。
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神々 | 地図 |
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ホメーロスの生まれた所 | トルコのスミルナ(現イズミル) |
トロイア国の王子パリス ヘレネ連れてくる | トロイア トロイの考古遺跡 |
イダ(カズ)山 | |
スパルタ国のメネラオス王の后ヘレネ | スパルタ(スパルティ) |
アウリスに王・王子集合 | アウリス |
イタケ 王オデュセウス | イタケ(イターキ島らしいが不明) |
オデュセウス が廻ったところ | 具体的にはわからない。 シチリア島アーチ・トレッツァに巨人キュプロクスがオデュセウスの船に向かって投げた岩「キュプロクスの岩礁」があります。 |